微生物モニタリング広場
開設:2012/7/2
更新:2013/3/23

  

USP<1116>
MICROBIOLOGICAL CONTROL AND MONITORING OF ASEPTICPROCESSING ENVIRONMENTS
USP 35 NF30
無菌操作環境の微生物管理とモニタリング
発行:2011/11/1  発効:2012/5/1

USP<1116>の改訂案文は2010年12月に公開されましたが、2011年11月に改訂版が発行され2012年5月から適用開始されています。

正式版USPは有償であり、その対訳を公開することはできません。
■下記資料により概要をつかんでいただければと思います。 ■改訂案文からの主な変更
  • マイナーな文言修正
  • 表2:無菌操作区域における推奨サンプリング頻度
■USP<1116>改訂版をお持ちの方には、改訂版の要旨対訳をお渡しできます。
改訂版の要旨対訳を入手希望される方は、 広場の管理人 までご連絡願います。
要旨対訳の誤り指摘、内容に関するコメントなど、ご意見をいただければと思います。

USP<1116>の英語原文は10,000語(60,000字)あり、対訳を全部読むのは大変です。 対訳中の箇条書き部分(要旨)を読んでいただければと思います。

■USP<1116>の見どころ
  • エアサンプラによる培養法は変動が大きく、CFU値は5〜10倍ばらつく
  • エアサンプラによる培養法は、定量ではなく半定量測定ということになる
  • よってCFU値によるアクションリミット、アラームリミットは意味がない
  • 汚染発生率で傾向を捉えるのがよい
    汚染発生率:汚染が検出されるサンプルの比率
  • モニタリング箇所は頻度は、モニタリングしながら変えていけばよい
などなど、微生物迅速測定法 に有利な考え方、モニタリング箇所の考え方など有益な情報が満載

■米国におけるFDAと業界の反応
微生物迅速測定法のコンサルタントである Dr.Millerのブログ (2012/11/13付け)が参考になります。

微生物迅速測定法
RMM:Rapid Microbiological Methods

微生物迅速測定法には様々な方式や製品があります。
Dr. Michael J. Millerが運営する「Rapid Microbiological Methods(RMM)」サイトの 「RMM 製品マトリクス」ページ は大変役に立ちます。

「RMM 製品マトリクス」ページには、下記用途毎にRMM製品がまとめられています。
  • 微生物同定用
  • 微生物の定性分析用 (微生物有無の検出)
  • 微生物の定量分析用 (微生物の計数)
また、各製品には以下の項目が記載されています。
  • メーカ名/製品名
  • RMM方式
  • 測定時間
  • 処理能力
  • サンプルサイズ
  • 感度
  • 対象とする微生物
  • 動作概要
無菌試験は定性分析であるのに対し、微生物モニタリングは定量分析になります。
従って、微生物モニタリングをRMMで行う場合には、定量分析用途のRMMを選定することになります。
測定時間が「instantaneous」となっている製品は、サンプリングと同時に定量結果を知ることができます。



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